穂村弘の思い出
大学生の時
穂村弘とあと誰か2人くらいで寺山修司について語る、みたいな番組をたまたま見ていた。穂村弘はエッセイを何冊か読んだことがあるが寺山修司は名前とWikipediaの概要だけ知っている、というレベルだった。穂村弘が出てるのか、寺山修司は演劇?の人だっけ、創作系の話ならなんか面白そうだし見るか〜という軽い気持ちだった。
1作品も触れたことがないだけありあまり番組に入り込めず、冒頭以外は心ここに在らずになりながら音声だけぼんやり追っていた。
すると穂村弘が寺山修司に対して「みんなが知ってる当たり前のことをこの人だけが知らなくて、人間として、ドーナツのように中心が欠落した状態でもがいていたんだと思う」みたいなことを言ってギョッとした。人って人に対してそこまで上から目線なこと言えるもんなのか、と、驚いた。そしてこの人がそれをするタイプなんだということに、エッセイのほんわかした印象からのギャップ手伝って軽く肝を抜かれた。
おそらく自分が大学1-2年ころのことなので10年以上昔の記憶なので実際の言葉とはだいぶ違うと思う。
自転車で消火栓に衝突した思い出
小学校の多分中学年のあたりの頃
ニュータウンの友達の家に遊びに行った帰り、一切わき見もせずまっすぐ前を見据えたまま自転車で消火栓に正面衝突した。自転車ごと吹っ飛び、自転車とぶつかりながらコンクリートに打ち付けられ膝と手を怪我した。あまりの痛みと、中指に至っては部分的に肉が見えたショックで号泣しながらしばらくうずくまっていた。時々通り過ぎる車に声をかけられることもなく、体感時間で30分は倒れ続け、ある程度興奮と痛みのほとぼりが冷めた頃になんとか立ち上がり、泣きながら自転車を引いて山を超えて帰った。
たしか膝の方が怪我が酷くて帰宅後皮膚科に連れて行かれた。何か入ってしまったのか、その時から膝に膨れた黒子みたいなのが出来てしまった。
イヤホンで音楽などを聴かなくても、真正面の障害物に注意がいかないほど意識に靄がかかってしまう自分は、素面でも事故を防げないタイプなのだと自覚した。
シャー芯の思い出(2004か2005)
無印のシャープペンシルの芯で、紙製で筒状のケースで売ってた商品を覚えていますか
調べたら今もあった
https://www.muji.com/jp/ja/store/cmdty/detail/4549337318625
シャープペンシルの芯の最後の方の短くて芯の出口まで届かないから新しい芯で支えるか捨てるしかない段階のやつありましたよね?
支えるといってもグラグラしてすぐ抜けたりするやつ
中学生のとき、空になった無印のシャー芯の筒にあの使えなくなった短い芯を集めていた。
それを同じ部活の子に話したらかなり温度のない表情で「へえ変わってるんだね」とカンペを読むように言った。目も合わせてくれなかった。
あっキモいんだとすぐわかった。確かにキモいなとそう反応されてぬるっと気付いた。
実際そんなもの集めてもどうしようもなかった。
シャープペンシルは合理的ですみたいな顔をしているのになんで絶対こんなに捨てるしかない芯が発生するんだ不合理だという納得いかなさから来た行動だったと思うけど、変なところが割り切れないのがいかにも発達っぽいしゴミをゴミに溜め込んで人に見せるとか普通に汚かった。
今思えばあとでまとめて捨てるための簡易のゴミ箱ということにしていればよかった。そしてそんなことを人にわざわざ言わなければ。