自転車で消火栓に衝突した思い出

小学校の多分中学年のあたりの頃

ニュータウンの友達の家に遊びに行った帰り、一切わき見もせずまっすぐ前を見据えたまま自転車で消火栓に正面衝突した。自転車ごと吹っ飛び、自転車とぶつかりながらコンクリートに打ち付けられ膝と手を怪我した。あまりの痛みと、中指に至っては部分的に肉が見えたショックで号泣しながらしばらくうずくまっていた。時々通り過ぎる車に声をかけられることもなく、体感時間で30分は倒れ続け、ある程度興奮と痛みのほとぼりが冷めた頃になんとか立ち上がり、泣きながら自転車を引いて山を超えて帰った。

たしか膝の方が怪我が酷くて帰宅後皮膚科に連れて行かれた。何か入ってしまったのか、その時から膝に膨れた黒子みたいなのが出来てしまった。

イヤホンで音楽などを聴かなくても、真正面の障害物に注意がいかないほど意識に靄がかかってしまう自分は、素面でも事故を防げないタイプなのだと自覚した。