穂村弘の思い出
大学生の時
穂村弘とあと誰か2人くらいで寺山修司について語る、みたいな番組をたまたま見ていた。穂村弘はエッセイを何冊か読んだことがあるが寺山修司は名前とWikipediaの概要だけ知っている、というレベルだった。穂村弘が出てるのか、寺山修司は演劇?の人だっけ、創作系の話ならなんか面白そうだし見るか〜という軽い気持ちだった。
1作品も触れたことがないだけありあまり番組に入り込めず、冒頭以外は心ここに在らずになりながら音声だけぼんやり追っていた。
すると穂村弘が寺山修司に対して「みんなが知ってる当たり前のことをこの人だけが知らなくて、人間として、ドーナツのように中心が欠落した状態でもがいていたんだと思う」みたいなことを言ってギョッとした。人って人に対してそこまで上から目線なこと言えるもんなのか、と、驚いた。そしてこの人がそれをするタイプなんだということに、エッセイのほんわかした印象からのギャップ手伝って軽く肝を抜かれた。
おそらく自分が大学1-2年ころのことなので10年以上昔の記憶なので実際の言葉とはだいぶ違うと思う。