普通免許の筆記試験の思い出(2010)

今週のお題 試験の思い出

大学に進学した年の、18歳の夏休みに、地元で運転の普通免許を取った。

免許センターで筆記試験を受けた時、合格発表の待ち時間に、エントランスで一人の高校時代の部活の先輩と会った。

わたしから声をかけたけど、高校の時いつも元気だった先輩が露骨にテンションが低く、完全に関わりたくなさそうだった。

その先輩はかなり美人だったけど、私の部活のその学年の先輩達は何故か全員美人で垢抜けていた(インターハイに出た時実況掲示板でこの高校みんな美人だねと書かれていたほど)ので、おそらく普通の共同体ならその容姿カードでポジティブに扱われていたような部分が、カードが効かないからか容赦なく嫌がられて少し浮いていた。めちゃくちゃ善人だけど若干KYだったのである。おそらくユーモアのピントも集団の中でズレていた。でもそれらは例えばうちの学年なら浮かなかっただろうと思う。その程度。先輩達は部室でその先輩がいないとき、彼女がどう思われているのかを隠さなかったので、後輩である私たちの学年の部員もその先輩に対して(笑)みたいな態度を取ることが、人が、時々あったりした。私も一度だけ、空気に流されてしまったことがある。よくしてもらっていたのに。そしての“一度だけ”というのはかなり自分に甘いカウントの仕方をしている。

そういうのって自分が共同体から離れて安全な場所に居着いてから実感したりするし、退部してから思うところがたくさんあったのかもしれないと思った。輪の中にいる時は過適応の色んなバリエーションで明らかにおかしい挙動をしたり、理不尽な態度を取られても麻痺してたりするし。

先輩たちの学年の間で何があったかは知らないから(噂に聞いた部分もあるけど)、先輩達に対してとやかく思うことはないのだけど、私の学年はただ普通に面倒を見てもらっただけなのだから、その先輩に対して流された態度を取ったのは酷かったと思う。もちろん全員ではなく、まともで流されなかった人もいた。

高校1年の時、部活の私達の学年の女子で隣の隣の市のアピタに遊びに行き、二手に分かれて行動した時間、のちに絶交することになる女の子と先輩達の話をした。レベルが高すぎて、うちの学年なら全く問題にならないことが糾弾されてて、なんていうかうちらは後輩という立場で良かったね、と話した。